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「国防」について考えてみよう part2

ジャーナリスト 芦川淳 氏

日米地位協定・・・運用を改善せよ

ジャーナリスト
芦川淳 氏   

芦川  彼が軍にいる理由は、食い扶持がないとか、町にいられなくなったからとかという理由かもしれない。だけどそれを軍が守ってやらなければ彼は軍にいられなくなってしまう。守ってやらなければ忠誠心にかかわることになってしまいます。忠誠心=作戦遂行能力ですからね。この点の理解は大切です。

 だから、よく問題になる犯人引き渡しについては、米軍が犯罪人引き渡しに応じれば渡してくれるということになっていますが、これは、これ以上は詰めようはないです。沖縄まで来ている軍人に対して、それ以上求めるのはどうやら難しい。

運営者 後はもう運用の問題ですね。

芦川  そうです。それとパトロールをどうするかとか。

運営者 MPがブンブン車を走らせるとか。

芦川  日本からMPの派遣として委託する人間を出すから、それに対して教育をして、MPの下部組織として運用できないかとか、自警団に対して米軍が協力するとか、そういうことをやった方が早いでしょう。
 米軍に対して「出ていけ」とか、「地域協定を変えろ」とかいうよりも、実際の運用をよくした方がよい。

運営者 当事者以外で「出ていけ」と言っている人は、抗議することによって、日本政府からカネを引き出そうとしているようにしか見えないのですが。

芦川  沖縄でよく言われるのは、「総論賛成、各論反対」です。沖縄人は、あれだけ「沖縄マスコミ」という特殊な存在が騒ぎたてても、意外とシンプルな考え方を持ち続けています。
 まず、一番は、「自分たちが食べられればいいや」ということで、米軍であろうと、自衛隊であろうと、実はあまり関係ないんです。一般の人たちはそう思っているんだけれど、騒いでいる人たちは騒いでいるという感じで、それがまさにもうひとつの日本の縮図を感じさせるところです。
 「自衛隊出ていけ、米軍出ていけ」と言ってる連中は、10人いたらそのうちの1人ですよ。でも声がでかいですから。

運営者 ノイジー・マイノリティーですね。

芦川  残りの9割の人は「どうでもいいよ」と思っています。今の日本人の国防に対する無関心さとそっくりですよ。だって、「ここから見えるところに中国の潜水艦が通ったんだぞ、それはまずいだろう」と言っても、「あっそ、知らんかった」で終わりですから。
 それに現状では、沖縄の中で基地があって邪魔になっているところは少ないですよ。「こんなところに基地が!」というのばかりかと思うと大間違い。例えば北部訓練場は沖縄本島北部の半分を占めるほど広大なものですが、あれがあるからリゾート開発の手が入らないイコール自然保護にもつながるという見方もあります。

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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