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「国防」について考えてみよう part2

ジャーナリスト 芦川淳 氏

単一機種だけで運用するのは危険

ジャーナリスト
芦川淳 氏   

運営者 一機160億円くらいですか。

芦川  オプション込みで200億円くらい行っちゃいますよ。戦闘能力があっても数を揃えなきゃ意味がありませんし。60機は必要でしょう。だったら安くてうまいF-35をそろえて全体の能力を高めた方がよいのではという考え方もあります。
 ただしもうひとつ言えることは、単一機種だけで運用するのは危険だというのは世界の空軍の常識です。

運営者 何でですか?

芦川  何か故障があったときに、全機飛行停止になっちゃいますから。

運営者 それ、民間だと逆の考え方なんですよね。
 サウスウエスト航空は全部737を入れているわけ。全日空と日本航空の経営効率の違いも、機種の多さに依存するところが大きいと思います。
 日本航空はヤバイと言われていて、チケット代も全日空に比べて随分安くなっているわけですが、それでも御巣鷹の事故以来、1人も死んだわけではないんです。

芦川  サウスウエストの場合は、737を選んだから勝ってますよね。エアバスを選んだら大変だったでしょう。

運営者 エアバスなら、1年中運航停止だったかもしれませんね。つぶれてますね(笑)。

芦川  737を選んだから勝てたんです。日本でも737NG(Next-Generation)といって、全日空の金色のと、インド行きのビジネス便が飛んでますが、これ、燃料を満載にすると太平洋横断できちゃいます。燃料タンク容量を大きくしたオプション採用機で、全席ビジネスクラスにしたモデルなんて、もっともっと飛べそうですからね、あんな小さな機体で。737はすごい飛行機ですよ。私はこれを737をベースにPXを開発したほうがいいと思っているぐらいです。

運営者 それは魔改造(笑)。

芦川  どんどんブラッシュアップしていってああなったんですね。
 だからF-22を、日本の防衛予算に見合ったぶんで買い揃えるのはいいんだけど、もしF-22に欠陥があって運用停止になったら困っちゃうので、F-35を入れておくという二段構えも必要かもしれません。私は、なにも「F-35だけの単一装備で行け」と言ってるわけではなくて、運用の柱にはF-35が向いているということです。F-15JとF-4EJをボロボロになるまでこき使って、いまから国産でF-22みたいなの造ってもいいと思いますよ。無理だと思うけど。

運営者 そうすると軽空母に話を戻すと、F-35は空母に積めるとして、空母のほうは簡単に作れるものなんですか?

芦川  それはF-35を使うのであれば問題ないですよ。F-35は今までの艦載機に比べると楽に運用できるんです。着艦速度がやたら低いとか。

運営者 それで、軽空母を持って前に出ていかないと行けない理由というのはなんですかね?

芦川  それは、相手がいるからですよね。

運営者 敵ですね(笑)。

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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