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「国防」について考えてみよう part2

ジャーナリスト 芦川淳 氏

F-35は単発機であるということ

ジャーナリスト
芦川淳 氏   

芦川  もうひとつは、F-35は単発機であるということはあります。日本の場合ヨーロッパと違って周りが海なので、エンジンが止まってしまうと終わりなんです。だから航空自衛隊は昔から単発機は入れませんでした。

運営者 F-104って単発機だったじゃないですか。

芦川  いい質問ですねそれは(笑)。つまり加速性能とか、ズームアップ、いわゆる敵に対する会合の速度、すぐに飛びたって迎撃することを考えると、F-104は「日本の防空に最適である」と源田実さんが言って導入されたのですが、唯一問題になったのは事故が多かったということです。
 それは当時のエンジンの信頼性の問題なんですけどね。

運営者 はー。

芦川  だから空自の現場としては、安全係数の高い低いにすごくこだわりますから、双発機が欲しいという気持ちはすごくわかりますます。ところが、世界的なベストセラーであるF-16は優秀な単発機で、信頼性は高いです。自衛隊はヒトモノカネが少ないわけですから、何を重視しなければならないかを考えると、まず必要な作戦能力があるかどうかです。
 例えばF-1という双発戦闘機がありました。これは迫ってくる船に対して単騎で突っ込んでいってミサイルを発射して帰ってくるという任務の飛行機です。その代替機が対艦ミサイルを4発積んで撃ってから逃げることができるF-2です。このF-2は単発機ながら、しっかり仕事はこなしています。単発機運用の不安は解消されつつあると考えてもいいはずです。

運営者 あんまりF-2やF-16が飛んでいて海に消えたという話は聞きませんからね。

芦川  以前、F-4戦闘機が沖縄近海で事故に遭いましたが、この時は豪雨の中を飛んでエンジンが故障して落ちたんです。双発だった意味はありませんでした。
 また国防予算の制限から、F-16を主力の防空戦闘機として使う国だってあるわけですよ。だから日本は冷戦時代のノリで常に最高のものを手に入れる必要があるのかという疑問もあります。国防のために使える費用とか運用能力を考えて、それに見合ったものを導入すればいいのではないでしょうか。

運営者 F-22に対地、対艦攻撃能力がないのであれば、あっても意味がないのでは?

芦川  対地攻撃能力と対艦攻撃能力は、分けて考えたほうがいいですね。索敵や攻撃のレンジの違いが多いし、使用する武器と機体を繋ぐソフトウェアの問題もあるし。また、F-22に無理矢理、対艦兵装を着けたら機体の大改造が必要になって、ステルス性能がゼロになっちゃいます。対地攻撃は、胴体ベイに入る大きさの特殊爆弾を使うことで可能なようですが。F-22の場合は、導入に関わる予算を考えたらどうよ?という話もあります。


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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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