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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

テロへの脆弱性はいろいろな所にある

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

運営者 脅威に対する備えが必要でしょう。

芦川  相手が何をもっているのかを精査して、何が起こっているのかを分析する必要があります。だけど自衛隊はそうした情報収集と分析機能を持っていますよ、いちおう。

運営者 どこかの国が、どこの国かわかりませんが、日本に対して本気モードじゃないんだけれどある程度ちょっかいを出してきたときに、そのちょっかいがちょっと度を外れていたとしても、自衛隊はスパッと切り返すことができるものでしょうか。

芦川  ソ連型の場合は、それは可能です。だけど、未知の敵に対しては難しいというのは当然のことなんです。例えば都市に対するテロに対してはどうするのか、自衛隊はその点についてはほんとに悩んでますよ。

運営者 新防衛計画大綱のスタンスはどうなってるんでしたっけ。

芦川  昔は着上陸作戦があることを前提として考えられていたのですが、今は多方面、あるいは同時に動く敵に対してどのように対応するかが重視されていますね。

運営者 それは主にどこの国を想定してるんでしょうね。

芦川  北朝鮮でしょうね。中国じゃないです。
 テロは防げないです。そうじゃなくてテロが起きた後どうするかですよ。

運営者 被害限定措置ですね。

芦川  例えば原発の場合、まず侵入を防ぐ必要があります。警察力で駄目だった場合は、自衛隊が出ていくわけですが、間に合わなかった場合にはどうなるか。原発がやられちゃうわけですから、その瞬間にモードが変わるんですね。死の灰が降ってくるわけですから、防護しなければ。つまり除染活動とか、避難民の誘導になるわけです。
 その後、国民保護法制に従ってその地域を立ち入り禁止にします。ABC兵器に対してすべてそうです。

運営者 小川さんの本の中に書いてあったのは、原発は警備が厳しいからテロリストはそんなところを狙わずに、変電所を全部やったほうがいいんじゃないのか。停電をすれば、人工透析とか生命維持装置を付けている人は確実に死ぬんですよ。それで何百人から死んだ方が、被害が大きいいんじゃないのかと。

芦川  それ私もある本で書いたことあるんですが、変電所に行く前に高圧電線が入ってくるターミナルがあるんですよ。首都圏に5、6カ所あるのですが、そこを破壊するというのもありますね。

運営者 いろんな所に脆弱性がありますね。

芦川  爆発物が手に入るのなら、ガスタンクでしょうね。それからガソリンスタンド。あとは鉄道の変電所でしょう。あとは大手町にあるIXP、インターネットの一番大きな相互接続ポイント。これの都内6カ所にある分散拠点とかですね。


運営者 大手町のKDDIビルですよ。これやられたらアウトです。大阪にもあります。豊洲の駅の上に建っているNTTデータが入っているビルにも分岐拠点があると聞いてます。

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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