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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

「正面装備」国防上必要なのは何か

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

芦川  自衛隊に関して思うのは、世の中に良いものはいくらでもあるんですよ。あれも欲しいこれも欲しい。だけど予算の範囲の中で最大公約数をとるという必要があるんですね。最大効率。
 F15を採用したときにね、もう5年待てばF16を買ったと思うんです。焦り過ぎてるところはあるかもしれません。アメリカが「売る」というものに対して飛びつくんですね。いろんな政治判断もあったわけですが。
 たとえばF15とF2という戦闘機がありますが、古い戦闘機を更新するときにすべてF15にしてしまうのがよいのかなんて問題がありますね。

運営者 用途が違うんじゃないですか。F15は戦闘機で、F2というのは攻撃機なんでしょう、攻撃機という言い方をしてはいけないんだと思いますけど。

芦川  だけどF2だって空戦性能高いんですよ。F15が使っている兵器は全て使えるわけです。だとすると、すべてF2に入れ替えるのはどうなのかという問題になりますよ。そうすると性能の諸元が問題になりますね、航続距離が短いとか推力の違いです。
 例えば世界には、F15が買えない国は多いわけです。仕方がないからF16を買っているわけですが。では日本はF15を買っているからといって金満なのかというとそうではなくて、たくさん買えば一機150億円していたのがあっという間に安くなるわけですから。

運営者 それでも高いですよ。アメリカの2倍するわけですから。

芦川  ノウハウの分がありますからね。それでF2を作りました。F15と比較して現実的な性能はたいして変わりません。兵器は単体で比較するのものではなく、その背景も含めて考えれば意外と面白い点数付けができます。まあ、それでも120億円します。だったらF15を買えばいいやんという話になって、今では生産中止になってしまいました。

そうするとね、国防上必要なのは何かということが見えなくなっちゃうんですよ。たとえばF15を買うときに、F16がすでにできていれば、F16を買えばいいということになりますよね。今戦闘機は。マルチロールといって万能機になってるんです。そうすると、もう少し遅ければF18を買えばよかったじゃないかという話になってしまう。

運営者 私もそう思っていましたが、何かダメなんですか。

芦川  その時日本には、空中給油機がなかったんですよ。F18は作戦能力は高いけど足が短いんですね。だからアフガン戦争の時も、空中給油機が飛んで行けなかったので出番がなかったんです。だから足の長いF14が飛んだりしました。

運営者 ああー、空中給油機ね。日本はなかなか買えなかったですねえ。F22はどうなんです。F4の後継機はF22になるんじゃないんですか。

芦川  アメリカ議会が承認しないでしょうね。あまりにもノウハウが多過ぎて。そのあたりはアメリカと日本の信頼関係の問題ですよ。売るとしたらF35かな。

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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