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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

自衛隊は基本的にホントにお金がないんです

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

 

運営者 昔は、人数を集めるのに必死だったから、だれでもよかったじゃないですか。

芦川  それはね、銃さえ撃てればだれでもよかったからですよ。
 ところがいまは、歩兵ですらものすごくいろいろな武器を使うんです。対戦車ミサイルなんて、すごい力ですからね。戦車よりも強力な武器を持っているわけですから、かなり高度なんですよ。ミサイルを誘導しますから、手順がすごくたくさんあるんです。そういうのって、はっきり言うとバカじゃできないんですよ。

運営者 ある程度のモチベーションがあって、前に向いて進む気持ちを持ってる人じゃないと、そんな高度なスキルを習得できないでしょうね。それに、ミサイルが当たらないですよ。

芦川  「名前さえ書ければ入隊できる」という話じゃなくなったんです。文系の人でも、理系の入口ぐらいが理解できないと対応できなくなっていますよ。

運営者 単に「集団主義が快い」と思っているだけではダメで、論理的な思考能力が必要だということですね。

芦川  そうです。だから、いまだに「自衛隊に行けば鍛えてもらえる」と思っている親御さんもいたりするんですけれど、部隊にとってはいい迷惑ですよ。
 そう考えると自衛官から、予備自衛官、即応予備自衛官という流れを作るのはすごく大切なことだと思うんです。そういうなかでも即応予備自衛官が特に重要なので、なんとかする必要があると思います。
 だって経営者として考えてみればわかると思うんですが、すごく安いお金で優秀な人間を、紙1枚で使うことができるわけですから。外部の人間ではなくて、あくまでも宣誓したうえで守秘義務を持っている人間ですからね。下請けじゃないんです。
 だったら、やる気があるんだったらとことんやらせてあげればいいじゃないですか。

運営者 それで即応予備自衛官の活用によって、定員を補充できたんですね。

芦川  全然足りませんよ。1万5000人必要であるというところで、来たのは8000人ですよ。本来必要な数には足りないので、即応予備自衛官をどうすればいいのか、防衛庁では今すごく悩んでますよ。
 即応予備自衛官というのはものすごく大事なことなんです。

運営者 さらに言うならば、今自衛隊が持っている装備や人員が、現状の国際環境として、日本を防衛するのに適切なのかどうなのかということが素人にはわかんないんですよ。

芦川  基本的には数は足りてないですよ。数は足りてないんだけれど、その足りない部分を質で補おうとしていますね。

運営者 それは日露戦争のころから変わってないことだな。

芦川  基本的にお金がないんですよ。ホントにないんです。

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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