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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

兵士は仲間のために戦うもの

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

 

芦川  とにかく国民皆兵的なことはダメなんですよ。スイスみたいに「銃を配りますから2週間訓練してください」なんて話ならまだ可能かもしれませんが。

運営者 ドイツだと兵役は6~9カ月で、社会奉仕は2カ月長いと聞いてるんですよ。あれはお金がかかるからなのか。

芦川  昔の日本で兵役ができたのは、労働コストが安かったからなんですよ。それと軍に対する国庫のカネのかけ方が違ったからですね。

運営者 もうひとつはね、社会保障政策だったんでしょうね。

芦川  その通りです。とにかく日本では農村では食えなかったですから。みんな軍隊に入って初めてベッドを見たり、肉じゃがを食べたりしたわけですから。

運営者 靴がもらえるとかね。

芦川  中国でも半分兵役をやめてますからね。

運営者 そうすると即応予備自衛官というのはどういう使い方が考えられるんですか。

芦川  例えば20万人の自衛官が常に必要だと仮定すると、装備を買って、給料を払ったら、もうすでに足りないわけですよ。15万人しか雇えませんと。そうするとどうするかというと、15万人を14万5000人にして、5,000人分でパートタイマーを雇って埋めればいいんですよ。でもパートタイマーといっても、最低レベルのスキルは必要でしょう。例えば射撃はできないとヤバイですよね。だけどもともと自衛官であれば、射撃はできますから。
 そういう中で、さらにやる気のある人には「もうちょっとお金を払うから来てください」ということにしたのが予備自衛官なわけですよね。面白いことに、やっぱり元自衛官であれば、自衛隊の飯が好きなんですよ。仲間ですから。特に、兵士のレベルではね。
 兵士が戦うのは、仲間のためなんですよ。自分が生き残る術は、仲間に頼むしかないですから。さもしい話だけど、それしかないんです。

運営者 よくわかりますよ。アメリカ陸軍のデルタフォースが「戦うのは仲間のため」というのは、よく理解できます。あそこまで強い紐帯が日本の自衛隊でもあるんですか。

芦川  ある部隊もあります。半数以上そうじゃないかな。それがあるから、仲間意識があるし、自衛隊を辞めても自衛隊に対する郷愁があるわけです。
 だからもともと自衛官である予備自衛官の中で、さらに戦闘部隊の中で頑張ってみたいという人が即応予備自衛官になるわけです。

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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