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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

架空戦記 自衛隊は侵略された島を奪還できない

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

芦川  今僕が中国軍の司令官だったら、あっという間に占領してみせますよ。「金と武器とイキのいい兵隊くれ」って。最終的な準備期間は3カ月あればOK。

運営者 3カ月間に何をやるんですか。

芦川  いわゆる上陸自体は、そこに行って空港に降りてしまえばいいわけですから、今の状態だったら楽ですよね。これの問題洗い出しと行動演習。
 次に輸送のための上陸支援をやる必要があります。空でも海でもとにかく補給線はつながなきゃダメなので、そのための部隊は必要です。輸送のための上陸部隊の突入とそれを支援する訓練。海上保安庁と空自のレーダーサイトが持っている火器、あれをやってしまえばいいということですね。それだけで終わりです。他にはないですから、あっという間ですよ。
 敵部隊が対空ミサイルと対艦ミサイルを島に置いてしまったら、もう終わりなんです。島を奪還しようとしてファントムを飛ばしても撃ち落とされちゃいますからね。護衛艦を行かせようものなら、50キロ手前で撃たれちゃうし、護衛艦の対艦ミサイルを対地モードで撃っても迎撃される可能性も高い。日本もまた島への上陸能力を持っていませんから奪還は非常に難しい。

運営者 そうか、島を占領されたら、取り戻すことができないんだ。それシャレにならない話じゃないですか。

芦川  やるのであれば、ものすごく頭を使ってやらないと駄目ですね。
 誰かを本当にうまい具合に上陸させて、攻撃目標に対してレーザーを当てるとか照準の評定ができればなんとかなるかも。それは訓練された特殊部隊がやらなければならないでしょう。やるとしたら空挺か特殊作戦群でしょうね。夜、1万メートルの高度からパラシュートで降下するんです。レーダーには写りませんから。高度50メートルぐらいでパラシュートを一瞬だけ開いて、減速して、海に落ちるんですよ。そういう海中潜入で上陸するということが考えられるんですけれど、いまの自衛隊だとこれはできませんね。実験ではやっていますが。

運営者 ここまで話を聞いてくると、東アジアの不安要因のひとつである台湾問題について、日本が自国の国土防衛に関して持っている穴を埋めなければ、非常に大きな問題が起きる可能性が現実的にあるし、それがもうすでに分かっているということなんですね。それは大変な話ですよ。

芦川  しかもね、さっきも言いましたけど、企業活動に比べると、部隊を移動するのにはものすごい時間がかかるんです。だから早く手を打たないと。

運営者 僕は自衛隊については全然知識がないので、全くそれを理解することができないんですよ。
 ロジは大変だと思いますよ。だけど例えば、湾岸戦争の時には「山動く」ということで、アメリカは50万人の人間を砂漠に送り込むことができたわけでしょう。イラク戦争の時はそれをケチったので、今のぐだぐだ状態になってしまったわけですが。

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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