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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

架空戦記 中国は八重山諸島を強襲する

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

 

運営者 だけどアメリカは介入するに決まってるじゃないですか。

芦川  ところが、アメリカが介入できない状況というのもありえるわけです。
この前の台湾海峡危機のときは、アメリカ軍の空母2隻で中国は屈服せざるを得なかったわけですが、この次は中国側はアメリカに対する重要なカードを切ってくるでしょうね。今は、中国の経済的な力もアメリカに対する大きな武器になっていると思いますから。とくにもしアメリカが民主党政権だったら、わかりませんよね。
 そういったことを考えると、台湾に危機が迫ったからといってアメリカが介入するのが確実であるとはいえないわけです。

運営者 もし台湾が中国に占領されたらシーレーンはどうなるでしょうね。

芦川  大変でしょうね。 ただし、中国が台湾を簡単に占領できるかというと難しいでしょう。西岸と北部に戦端が開かれれば、台湾東部の花蓮とか台東あたりに反抗勢力が集結するような図式もありえるでしょう。それを考えると重要になってくるのが、やっぱり先島諸島になんです。

運営者 ちょっと待ってください、ボートピープルが来るってことじゃないですか。

芦川  場合によっては来ますよね。朝鮮半島の戦乱で日本海側の県に難民が押し寄せる可能性があるのと一緒ですよ。
 それ以前に、そうやって東岸への逃走や立て籠もりが分かっているなら、攻める側は先回りして足がかりを得ようということになるじゃないですか。だから台湾を攻めるのなら、西と東から挟み撃ちにしたいわけです。

運営者 そうすると、石垣島を取りにくる時は、どうやって攻撃してくるんですかね。上陸戦になるんでしょうか。

芦川  必ずしも派手な上陸戦をやる必要はないんですよ。フォークランド紛争の時に大規模な上陸戦をやりましたか? まあ、一応やったんですけど、それは特殊部隊を主体としたものでした。

運営者 硫黄島を考える必要はないということですね。

芦川  そもそも、中国には艦艇を使った大規模な上陸戦をやる能力がないとされてます。だからやるとしたら、もっとフェイントをかけた形のものになるでしょう。宮古島のお隣にある下地島には、3000メートルという大きな滑走路を持つ空港があるんですよ。そこだと大型の輸送機を使った強襲作戦が可能かもしれません。
 
運営者 すごいですね、それは。
 
芦川  そうすると例えば、まったく架空の話ですが、アントノフのような巨大輸送機の中に中隊規模の完全武装兵とその支援機材を詰め込んで、遭難機を装ってここに着陸しちゃうんですよ。降りた瞬間に一気に展開して島を制圧、そのまま宮古島のレーダーサイトを襲って沈黙させれば、第一段階は終了。
 当然、あとに後く輸送機には対空ミサイルや対艦ミサイルを積んでいるわけです。それらを展開して島を要塞化して、同時にカムフラージュした輸送船が宮古島港に入港、1個大隊の歩兵部隊と軍事物資を増援すれば、もうどうしようもないですよ。「たられば」でいけば、いくらでもそういう話は考えられますよ。

運営者 それって、ほんとの「侵略」ですよね。

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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