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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

A級戦犯岸信介を招待しようとしていた中国

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

 

芦川  そう考えると、日本とアメリカがそのようなことなしに一緒に動けるというのはすごいことなんです。これは連綿と自衛隊が頑張ってきたというひとつの実績なんですよ。それを見てアメリカとしても評価しているわけですし。
 研修や留学で自衛隊の人がいっぱいアメリカに行くんですけれど、アメリカ人のつき合い方が他の国の人たちとは違いますよ。友好国の中でも最高ランクの待遇ですよ。ひとつはお金を払っているということがありますが、もうひとつはお互いに共有できる情報が多いからなんです。

運営者 日本にはF15やF16のライセンス生産もやらせてるわけですからね。

芦川  だって自衛隊員が、アメリカのホワイトサンズのミサイル実験場に日本からミサイルを持っていって、標的機を撃ち落とした時に、成績がアメリカ軍よりも高かったというのは日本だけですからね。アメリカ軍の方から「情報をくれ」と言ってきますよ。自衛隊はそういう技術情報も持っているわけです。

運営者 そういう意味では、日本がアメリカと組んでいるというのは地球の半分の安定にとって意味があることなんですかね。それこそマンスフィールドが、地球上で最も重要な2国間関係と言ったように。
 そういう中で、われわれが一番気にかかるのは、やっぱり中国なんですよ。中国が台湾を攻めるのではないか。その時には、アメリカ海軍の動きを封じるために日本の領土に侵攻するのではないかという脅威があります。
 あるいは天然ガス採掘の問題。これはまあ国内的なガス抜きかもしれません。国内のガスを抜くために、国外でガスを掘るということですか(笑)。それにしても極めて憂慮すべき事態が現在進行中である。軍事衝突の可能性はあるんでしょうか。中国はどのくらいのプレッシャーをかけてくる可能性があるのでしょうか。そうした衝突が起こった場合に、日本は軍事的、政治的に対処能力があるんでしょうか。

芦川  可能性はあります。可能性はありますけどパーセンテージは低いですよ。そこまでの衝突が起きるためには、いろいろな外交上の問題をクリアしなければならないですから。中国がよほど本気でなければ、そうはならないということです。

運営者 しかし起こってしまっては、取り返しのつかないことですからね。可能性が少しでもあるのなら、潰しておかないと。あるいは対処を考えておかないと。
 靖国問題へのいちゃもんものつけ方から考えても、あくまでもブラフだと思いますが、彼らは掛け金を積み上げ続けるわけです。いつまでたっても勝負から降りてくれませんからどんどん積み上がっていくじゃないですか。

芦川  ところが、さっきいった国家の概念から考えると、靖国というカードはもう使えないし相手をする必要のないカードなんですよ。歴史的事実から考えると、彼らが言っている矛盾は明らかだし。例えば岸信介を中国に招待するといった話があったころのことを考えてみると、彼らが合祀を非難している戦犯を招待しようという話を真面目にしていたわけですから。それよりも戦犯が首相になることになにも文句を言っていないですしね。

 

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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