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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

日本の核武装は非現実的な選択肢

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

 

芦川  でも、中国版のイージス艦というのは完成にだんだん近づいているんですよ。原理そのものはわかっていることが多いので、あとは運用をどうするかという問題なんです。原始的な運用だったらいくらでもできるわけですが、レーダーシステムにしてもフェイズドアレイレーダーをどうシステム化するかというのがあるわけです。
 中国は独自の技術を持っていますし、ロシアから買ったものはやっぱりリバースエンジニアリングをしているでしょうね。
 日本もそれと同じで、イージスシステムについては原理から学んでやっています。ミニイージスといわれる自衛隊のなんちゃってイージス、映画のなかで「いそかぜ」が積んでいたやつですが、アメリカ型とは違った発振素子の配置になっていたりとか。つまり方向性さえしっかりしていれば、アプローチは可能ってことですね。

運営者 劣化コピーしかできないどこかの国とは違って、中国ならそういうことができるわけですね。
 中国は、500万人の人民解放軍とICBMしかない国ではなくなっているのか。宇宙にも行ければ、外洋にも行ければ、海底資源や台湾海峡、シーレーンを脅かす存在にいま急速になりつつあるのか・・・。

芦川  そこで日本も核武装すればいいという人もいますが、核武装したらわれわれは中国並みに遅れてしまいますよ。

運営者 なぜですか。

芦川  核装備にはお金がかかるからですよ。一からつくらないといけませんからね。ウランはどこから買ってくるのか。

運営者 人形峠で作ってるじゃないですか。とはいえ核燃料はすべてアメリカが押さえているのか。

芦川  起爆装置を作るのも非常に難しい。原爆の場合は2、3キロあれば臨界に達しますよ。ところがそれを瞬時に連鎖反応させる技術が難しいです。水爆に関しても同じです。水爆の場合は1グラムだって臨界になるのですが、起爆をどうするか。アメリカは起爆に原爆を使っています。日本にはそうした技術の蓄積がないんですよ。急いで作るのは無理で、かなり実験をやる必要があります。
 地球シミュレーターくらいのコンピューターがあればできなくはないかもしれないけど、実証ができないんですよね。シミュレーションしかできない。

運営者 地球シミュレーターはすごいコンピューターらしいですよ。気象データをいっぱい入れて10年後の地球上の気候がどうなるかというのをシミュレーションしたらしいんですよ。そうしたらパラメーターを入れれば入れるほど、結果がどんどん広がっていって、最終的にはわかりません、という結論だったそうなんです。役に立ちませんね(笑)。

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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