HOME > インタビュー・コーナー > 「国防」についてプラクティカルに考えてみよう > 「台湾」はわれわれにとっても死活問題

「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

「台湾」はわれわれにとっても死活問題

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

 

運営者 そこまで話を整理してくると、いま南の方で波が騒がしいという状況を、国家主権を守るうえでどのように受け止めるべきかというところに話が戻ってくるわけですが。

芦川  これはわれわれにとって死活問題ですよ。

運営者 そこまで話が大きいんですか。

芦川  でかいです。

運営者 ほとんどの国民はそこまで認識していないと思いますよ。

芦川  時間軸と空間の広がりを認識するのが大切なんです。中国がどのように変化するか、台湾や朝鮮半島がどうなるかということ考えると、これまでとは違った感覚で日本の国を守る上で生じていることを認識しないとダメなんです。
 中国は、大陸国家とは言いながら、ちょっと大陸国家とは違った国なんですよ。
 なぜ朝鮮半島でのもめ事が続くかというと、あの半島は往来の真っ直中にあって、中国にとっては自国の緩衝地帯として常に抑えておきたい心理があるからですよ。それがいま生きるために海洋へと広がり、今度は台湾とぶつかる。どうしても外につながるルートをつくりたい。しかもそのシーレーンは日本と重なるわけで。だから躍起になっていますよね。
 今までの中国には、外に出ていって他国のシーレーンを脅かす能力はなかったんですよ。ところが今では十分その能力を持ち始めている。外洋で作戦行動のできる海軍を持ち始めている。

運営者 われわれはもっとそこに注意すべきですね。

芦川  中国海軍の能力は、普通の人が考えているよりも高いですよ。大きな意味ではダメダメなんですけどね。

運営者 空母はロシアから買った中古の1隻しかないし、原子力潜水艦も1隻あったけれどがらくた状態だし。

芦川  だから最新型の原子力潜水艦はあの失敗から学んではいるんですよ。空母についても、情報がなかなかないのですが空母を観察している人の話を総合してみると、どうやら買った空母をバラしてはつくり直し、ばらしては作り直し、そうやって、空母の構造を学んでいるらしいんですね。あの空母はもともと完成する前に放棄されたもので、ほとんどゴミなんです。ところが、その中にはいろいろな機密やノウハウが詰まってる。それをリバースエンジニアリングして中身を確かめるというのは、非常に有効な方法ではありますね。
 次に中国がつくる空母は、もし本気でやったら結構いけるかもしれませんよ。ただし運用を確実にするのは、さらにまたその上の段階の話ですからね。

運営者 空母1隻があったってね、機動艦隊にしなければならないわけだし、対空能力が必要だし。

b.pnga.png


この記事は情報が古くなっている可能性があります。
これはあくまで呑み話をまとめたものです。

p1.jpg
sign.jpg