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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

日米安保を解消すると困るのはアメリカ軍

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

 

運営者 かなり微妙な問題について話していますよね。
 マスコミの報道を見ていると、米軍や自衛隊の問題に関して自治体の首長が反対をしているという話しか報道されないわけですが、その裏側には基地があれば雇用が確保されるとか、建設会社が儲かるとか、お金が落ちてくるということがあるわけです。雇用のない沖縄では、米軍基地なんてのはかなりよい就職先ですよ。楽だし給料いいし安定してるし。という事実が報道の裏にあるということは押さえておかなければならないわけですね。

芦川   だって普天間の軍用地主なんかすごいおいしいですよ。寝てても年間で数百から千万単位でお金入ってくるんですから。だから普天間から辺野古(へのこ)に海兵隊の基地が移るとなると、地主は軍用地を売りにかけるわけです。ゆくゆくは軍用地が返還されることになるわけですが、更地をもらっても仕方がないので、売れるうちに売っちまおうと。

運営者 軍用地のまま売るんですか、すごいなそれは。

芦川  買った人はしばらく寝かせておいて、再開発をする時にデベロッパーに売るんでしょうね。逆に辺野古のほうは地価が上がっていくわけです。
 そういうことなので名護市長はいろいろな選択をしなきゃいけないということですね。名護市を潤すためには米軍に来ていただいた方がいいわけです。だけど市民の感情を考えると「いらっしゃいませ」とは言えない。だからポーズとしてはやっぱり反対しなければならないし。

運営者 だけど報道されるのは「基地反対」の部分だけで、国民はみんなそういう印象だけを増幅させているわけです。
 別の角度から考えると、日米関係はわれわれにとって重要なものであって、これを維持するためには沖縄の現存の米軍の前方展開勢力を維持する必要があるのかどうかという話もありますね。

芦川  安保条約上は、普通の人が考えているように米軍が楯になって日本を守ってくれるということになっているわけではないんですよ。「日本が自力で戦って、だめだったらアメリカが出てくるよ」という話なんです。
 アメリカにしてみれば、世界中の国で友軍として一緒に戦ってくれるのはイギリスと日本しかないんですよ。軍の質、兵士の質として信頼できて、かつ一緒に行動できるというのは日本しかないわけです。となると、アメリカ軍は日本に居続けることができないと困るということなんです。

運営者 と、小川和久さんも新しい本の中で強調されてますね。これは以前から変わらない小川さんの主張ですが。

芦川  例えば日米のF15が編隊を組んで飛行した時に、アメリカ軍のパイロットに聞いてみると、「やはり日本の自衛隊のパイロットだと信頼できる」って言うんですよ。

運営者 あの訓練は大変なもんだと思いますね。燃料不足で訓練飛行ができない北朝鮮がたいした脅威にならないというのはよく分かりますよ。

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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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