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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

軍事力はあくまで他国の干渉を防ぐ要素のひとつ

ジャーナリスト
芦川淳 氏 

 
運営者 そうすると、スムーズに幕僚から出ているであろう「石垣島に基地をつくろう」という話が進まないのは、なぜなんですかね。

芦川  ひとつは予算関係の問題が一番大きいでしょうね。軍隊というのは移動や改編にすごく時間がかかるんですよ。ひとつの師団で6000人とかいますからね。人事の問題とか持っている武器の種類を変えるとか、時間的なことやマンパワーがものすごく大変なんです。これまで日本の北の方に集中していた自衛隊を南の方に持ってきているわけですが、それが終わらないでなかなか大変ですよ。

運営者 冷戦がなくなったんですから、そんなのとっとと進んでるんじゃないんですか。

芦川  じわじわ進んでいるという感じですね。スピードはすごく遅いです。
 それはしかたないですよ、まずお金がないんですから。先進国の中で日本の国防費というのは総額では高そうに見えますけれど、GDP比や国家予算の中に占める割合は一番低いレベルなんです。他の国の半分ですからね。そのまた半分を人件費にとられていますから、その中でやりくりしなければならない。

運営者 昔は1%なんていう枠がはまっていましたよね。それを越える時に築地の方の偏向左翼新聞がえらい大キャンペーンを張っていましたが。

芦川  だって1%なんて何の根拠もないですよ。歯止めとしては機能したかもしれませんが。

運営者 目的としては、日本の国益を守り、領土領海、自国民を守るということですからね。

芦川  一番わかりやすく言うと、外国からの干渉をはねのけるためということです。政治力や軍事力や外交力や経済力、ソフトパワーといったいろんな力を使って外国からの干渉を切り抜けて独立を守るというのが国家の概念ですから。軍事というのはその中の1つの要素なんです。そう意識しなきゃ。


運営者 そこのところは、「そうではない」という思想を持っている人もいますが、今日のところの話は今芦川さんのおっしゃった国家の概念を前提として話を進めたいと思います。
 個人の見解を言っておきますと、わが国の国家としての権益が脅かされるという状況になったときに、「戦争という選択肢もありか」と思うかどうかだと思うんですね。あるいは「絶対戦わない」という考え方もある。個人的には私は前者の考え方に立って物事を考えていますけどね。

芦川  当然ですよ。好戦的であるとかないとかじゃなくて、さっき言った通り外国からの干渉をはねのけるための要素のひとつなわけですから、「その時は武器を持って戦う」という考え方も選択肢のひとつであるはずです。


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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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