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「国防」についてプラクティカルに考えてみよう

ジャーナリスト 芦川淳 氏

内局と統幕の仕事を整理し直すべし

ジャーナリスト
芦川淳 氏

運営者 そういえば尖閣諸島は、昔は磯釣りのメッカだったらしいんですよ。魚釣島っていうくらいだもん。そんなところを軍事基地にしようというのは無理がありますよね。

芦川  島の上に駐屯させることはできないことはありませんが、領土を得るためだけに駐屯するのはあまりお勧めできません。

運営者 軍事的には尖閣諸島はあまり意味がないということですね。

芦川  それよりは石垣島をなんとかする方が急務だと思います。にもかかわらずその動きは鈍いですけどね。それはなぜかというと、自衛隊にいろいろ問題があるからということなんでしょう。

運営者 実際に駐屯するかどうかを決めるプロセスはどうなってるんですかね。

芦川  防衛庁の各幕の内では駐屯の必要性は議論されてたでしょうし、シミュレーションもなされているでしょう。ただ、そういうプランニングは各幕でのマターですが、計画全体の絵図を書いて予算化していくのは防衛庁内局の仕事なんです。内局にはそういう職能や職制がありますから、それはそれで結構なのですが・・・。

運営者 シビリアンコントロールの必要もありますからね。

芦川  そうなんですけれど、「餅は餅屋」という言い方もありますよね。各幕が作ったプランを上に持っていける信頼関係も必要だと思うんです。現状は、防衛庁の組織として内局の力は非常に強い。各幕の力を押さえるような組織になっているんです。

運営者 先の戦争で、政府は軍隊をコントロールできなかったという記憶が根強いですからね。

芦川  その原因は、国民が軍隊をコントロールできなかったということだと思うんです。今の日本国憲法の下ではそれができる状況になっていると思いますし、民主的な選挙の中でやっているわけですからコントロールは確立されています。
 内閣総理大臣と防衛庁長官が文民の代表であればいいわけですよ。それを無理矢理何もかも文官の統制の下におかなければならないというのはおかしな話だと思います。内局と各幕が「お互い肩を組んで仲良くしましょう」という中で物事を進めていくのが良いのではないでしょうか。

運営者 もちろん組織的には、お互いが最高の能力を発揮して、その時点時点で最適の解を導き出せるようになっていればいいわけですが、そういう意味では内局のコントロールが強過ぎるという言い方ができるんですか。

芦川  そう言えますね。仕事上、内局の方が仕事を多く持ちすぎているということです。
 行政処理に関しては内局の方がプロなんだからお任せします、軍政、軍務に関するプランニングに関しては、われわれ幕に任せてくださいという、長官に対する唇歯輔車の共闘体制ができるのが正しいのでは。


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これはあくまで呑み話をまとめたものです。

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