イタリアほどおいしい「自然派」が一堂に会している国はない
「天才の国」イタリア自然派ワインの真実

イタリアほどおいしい「自然派」が一堂に会している国はない


川村武彦氏+山田恭路 氏

TAKEカワムラ 12年間イタリアに住んでいて、日本のイタリアワインの紹介のされ方を見ていると、まちがっていることばかりですよ、
 ワインの名前からして。フランスワインはちゃんとカタカナにしているのに、イタリアワインのカタカナ名前はまちがいが多すぎます。それから「このワインはこの料理に合う」と杓子定規にはめられ過ぎてます。それは日本人があまりにもまじめだから、「これはこうなんだ」と括って納得して安心したいからなんですよね。
 はっきり言うと正確なことは伝わっていないと思います。

山田  日本人で、「イタリアのことを伝えたい」と強く思っているインポーターの人は、今言ったようなパッションが強いんです。だからみんなTAKEカワムラさんと同じ意見を持っています。だけど一部の大手企業がいい加減なイタリアの伝え方をしてきたのが問題なんだよね。
 だから僕は、「日本にイタリアを伝えたい」と言っている人たちと手を組んで、一緒イベントをやったりしていきたいと思います。
イタリアほどおいしい「自然派」が一堂に会している国はない
TAKEカワムラ イタリアにも、修行している日本人がたくさんいます。そういう人たちは日本に帰って店を開いたり、仕事を始めたりするはずです。だからそういう流れはあるんです。
 だってイタリアはあまりにも深いので、納得のしようなんかほんとうはないんですから。だからとりあえずは、あれこれ言わずに、うまいかまずいかだけを感じてほしいと思いますね。気楽に行けばいいのではないでしょうか。
 それとワインは本来食事とともにあるのだから、ワインだけで考えずにトータルで感じてほしいと思います。

山田  「楽しめばいい」と言いながら、あそこまでワインづくりをつき詰めている天才の国でもあるんだよね。それが同居している。そこに感動があります。
 それから日本のインポーターや小売店は、やっぱりまじめで星飛雄馬になってるところがあるね。「何時から何時まではこれをやって」「もっと努力しないとわれわれは負けてしまう」と。それはわかるんですけれど、生活必需品を売っているわけではなくて、し好品という楽しむためのものを売っているんだから、売り手の側もどこか楽しくやらないとつまらないですよ。

TAKEカワムラ 日本なりの商売のやり方というのはそれはそれで大切なんだと思いますが、それは別として持っておいていただいて、ワインについてはプラスアルファで一歩足を踏み出していただいて楽しく売っていただければいいと僕は思うんです。

山田  そういうことを実践している小売店さんはすでに出てきているので、だんだんこの流れは広がっていくと思いますよ。

山田  現状では、イタリアの自然派ワインというのはほとんど小売店の店頭でお目にかかることはできません。
 小売店流通では、一応オーガニックの位置づけのイタリアワインがぽつぽつ散見されるくらいの状況なんですけど、試しに飲んでみたら飲めたもんじゃなかったですけどね。
 一方でレストラン流通では、自然派ワインに特化したインポーターが多少あります。そこはいいワインも入れています。だけどインポーターを知らないレストランがそういうイタリアワインを入手するのは至難の業ですよ。
 だからフランスの自然派ワインに比べたらイタリアの日本におけるプレゼンスは、いまは点のようなものであるといってよいでしょう。

TAKEカワムラ ほんとうはイタリアほど自然派ワインのおいしいものが一堂に会している国はないんですけどね。

山田  だから私たちの言う「自然派ワイン」とは、偏狭的なものではないんです。広く生活環境、畑、生き方において「自然を限りなくリスペクトした」ワインです。
言い方を変えて、「新イタリアンナチュラル」にでもしましょうか。誰もが安心して美味しいと楽しめる。
 今後は日本でも、イタリアのこういう自然派ワインがまちがいなく増えていくはずです。私たちがどんどん紹介しますからね!



 (この項終わり)



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