ニーズは高いけどハードルも高い、とっつきにくい国  
「天才の国」イタリア自然派ワインの真実



ニーズは高いけどハードルも高い、とっつきにくい国


川村武彦氏+山田恭路 氏

山田  イタリアの自然派ワインは前々から手掛けたいとは思っていたんだけど、イタリアは難しいね。ブドウの品種が何百あるのか何千あるのかわからないし、品種なのか地名なのかもわからないし、ワイン学校の講師をしていた僕でもそう思うんだから、これからイタリアワインを手がけようとする小売店にはなかなかハードルが高い国ではあるんですよ。

TAKEカワムラ そうかもしれませんね。

ニーズは高いけどハードルも高い、とっつきにくい国山田  フランスの有名なブドウは、世界に移植されているので日本人にもなじみがあるものが多いわけです。でもイタリアはそうではないし。
 とはいえ、僕は小売店のコンサルタントだし、みんなフランスワインに次いでイタリアワインを売りたいわけです。だって東京でイタリアのレストランがフレンチレストランの何倍あるかというとそりゃ凄いわけで。スーパーマーケットで「フランスの食材をあげてください」と言うと、フランスパンまで行って5つくらいで終わりですよ。イタリアだとパスタの種類で5種類は終わっちゃう。あまりにも違います。飲食店の数も多いし、小売店のニーズも高いのに、ワインだけ抜け落ちるのはおかしいでしょう。
 でもイタリアで名前を知っているワインをかけると、キャンティ、ソアーヴェ、エスト!エスト!!エスト!!! フラスカーティ、バローロ・・・、そんなところだけが必ず出てきて・・・。

TAKEカワムラ しかも残念ながらいま名前が出てきたワインは納得できないものが多い!
 やっぱり今まで日本のワインの大手インポーターがあまりにも力を入れてこなかったんだと思います。これまでは適当なワインを入れて、「これで売れてればいいだろう」ということだったんですよ。だけど実際に探せばいいワインはいくらでもあるんです。
 これまでは山田さんが言ったように、みんな「ワインといえばフランスだよ。イタリアワインは難しいな。品種もいっぱいあってよくわからないし、どこでつくっているかもわらない」と思って敬遠してたんですよ。名前が知れていても、イマイチおいしくなかったりするし。
 そういうことがあって、まともなワインを入れようという気運が低かったのではないでしょうか。

山田  とはいえイタリアはそれだけ産地が入り組んでいるので、日本人の大ファンはたくさんいるんです。

TAKEカワムラ そういう人は、ワインから入るよりも、食事から入るんです。イタリアへ来て「飯がまずい」と言う人はまずいませんからね。

山田  イタリアに行ってまずいものを探すのは難しいよね。

TAKEカワムラ 旅行のリピート率も一番高いし、イタリアに行っておいしいワインを飲んで、日本でもそういうワインを飲みたいと思ってる人は少なくはありません。

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