生産者の「人間力」に脱帽  
自然派ワインに首ったけ  山田恭路 氏



生産者の「人間力」に脱帽  [自然派ワインに首ったけ]

BMO株式会社
山田恭路 氏

運営者 すごいプリミティブ!

山田  超プリミティブだよね。近代醸造の世界から見ると、ブドウ本来の果実が酸化して失われてしまうのでおいしいワインができるはずがない、という造り方なんだよ。
 しかし彼の場合はなぜこんな造り方でうまいワインができるのかというところが問題でね。それを一言でいうと、彼のブドウは鍛えてあるから酸化しないということなんだ。

運営者 ブドウ自体が違うということなんだ!

山田  そう。「鍛えてある」といわれてもよくわからないから、いろいろと突っ込んだ話を聞いていると、話に筋が通っているんだよね。単なる変なおやじかと思ったんだけど、やっぱりすごいよ。

生産者の「人間力」に脱帽運営者 どうやって彼に行き当たったの?

山田  フランスのワインバーで飲んでいて、「お前、ガメイが好きなんだったら、ボージョレーからは離れた所なんだけど、面白いワインだから飲んでみろ」と言われて、このワインを出されて、飲んでみてびっくりしてね、早速フランスにいるぼくのパートナーに連絡をとってもらったんだけど、これがなかなか連絡がつかなくてね。連絡をとるだけで半年ぐらいかかったね。

運営者、 それで、どんな奴だったの?

山田  会ってみると、すごいよ。もうピュアでね。目が澄んでてね。
 ワインの造り手って、「わが道を行く」という人ばかりでしょう。だけど冷たいとか怖いといった感じはまったくなくて、ものすごく優しそうに感じるよ。持ってるオーラはすごいけどね。
 それと、相手を気遣う気持ちがあるしね。「ワインでみんなを幸せにしてあげたい」と思って造っているわけだし。

運営者 「人間力」だねえ。

山田  それから、このワインセラーは、完全に開放できるんだよ。世界でもここしかないかもしれないね、開放型ワインセラーというのは。こうやって、ガラスを開けてしまえば。

運営者 これはすごい。だけどなんでこんな風に作ったの?

山田  パーティーとか試飲会の時は開放してワインを見てもらうし、秋から冬にかけては、温度管理上も問題ないので開放しようかと思ってるんだよ。
 「格好つけたワインセラーを作って1万円、2万円のワインを売ろう」という考え方ではなくて、まず売り手側が造り手の苦労のたいへんさを理解してあげないとね。本物の果実を取るためにすごい重労働をしているわけだから。そのためにこういう店をつくったわけで。

運営者 店名の“3amours(トロワザムール)”というのはどういう意味なの? 「3つの」という意味があるんだろうというのはわかるんだけど。

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自然派ワインに首ったけ 山田恭路 氏

自然派ワインに首ったけ 山田恭路 氏