さる名門女子大における
恋愛論講義録その2

 それで、アキちゃんという子とアフターに行ったときに、彼女はこう言ってたんですよ。彼女の場合は、「男の人が向こうからいっぱい寄ってくるわけで、そういう中でちょっとよさそうな人をひっかけて今まで遊んできたんだけど、でも何かそれじゃ不安なの。こんなの全然嘘じゃないのかと思う」と、アキちゃん27歳は言ってるわけです。

 それはね、すごい不幸だと私は思うんです。女性はやっぱりね、いやこれはあくまでも私の勝手な思い込みですよ。だけど女性は、自分が好きな人に惚れて惚れて惚れ抜くことで、幸せになることができるんじゃないのかと思うんですね。そういうふうに自分が打ち込める相手がいて、言ってみれば燃えるような恋っていうのをやってみると、人間変わりますよ。「ああ、こういう世界があるんだな」と。
 今そういうのやってる人、手をあげてください。

 えーっ、いないのいないの? いないのか。燃えて燃えて、「真っ白になっちまったぜ」というくらい燃えるというのが、女性の場合、幾つになってもやっていてもいいと思うんですけどね。

 だけど、問題もあります。そのような燃える恋をやっていると、相手に対して一直線に行ってしまうから、周りのことが見えなくなってしまう。そうすると、その人が果たして悪い人だったらどうするんだろう、悪くなかったとしても、ボンクラであるとか、役に立たないとか、そういう問題がありますよね。そうすると皆さんは、恋愛にあこがれるのはいいんだけれど、言い方は悪いけれど「カス」を引いてはならない。そうではなくて「いい相手」を選ばなければならないというふうに思いませんか、思いませんか、思うでしょ。

 そこで僕が今日みなさんに提案したいのは、どうすれば自分を見失わずに、いい男の人を見つけて、かつその人と長く良い関係を保つことができるかということに対する回答なんです。遊びたい人は別ですよ、だけど将来長くその相手とともに白髪が生えるまで、比翼連理、鴛鴦の契りなどと言いますが、まことにこの良妻賢母をつくる伝統ある○○女子大学の講義にふさわしいテーマではないのかと自負する次第でございます。勝手に言ってるだけなんですけどね。

 それで、コミュニケーションの基礎というのは何なのかということですが、例えば好きな相手がいて、あなたが近づいていくとして、あなたがやらなければならないのは、相手の心の中を見るということなんですよ。「この人すてきだな」ということで後先を考えずについて行ってしまうと、これはよろしくないですよね。「この男の人は、いい人なんだろうか、悪い人なんだろうか。この人は自分のことをどう思っているんだろうか」ということをやっぱり考えなきゃいきませんよね。
 ところが、それをあんまり人は考えないわけです。なぜなら、自分が考えているように相手も同じように考えているだろうと思い込んでしまうからなんです。「私はこの人が好きだわ」と考えていると、「相手も自分のことが好きだし自分のことを悪く思わないだろ」うと思い込んでしまうわけです。
 だけどそれは間違っていますよね。どうしてかというと、あなたと男の人は、別の人間だからなんです。

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