フィレンツェは京都にさも似たり



運営者 そういうアナロジーは僕は可能だと思いますよ。歴史はまさに繰り返すものであって。
 ですから、ルネサンスが生んだものがいかに豊かなものであったか、それは美術品とか建築の形で今も目にすることができるものなんですけど、それが生活のスタイルや、あるいはビジネスの方法といった形で、現在のわれわれにも伝わっていることは間違いがないことだと思うんです。
 人間がどのようにして進歩してきたかをしのぶ要素を探しながら旅していたという感じですね。

 そういうわけで、なかなかおもしろい旅でしたよ。準備に結構時間がかかったんですけど。

飯坂  どうしてですか。

ロレンツォ・ディ・メディチロレンツォ・ディ・メディチ運営者 今回は、ホテルとか日程が決まっているところは全部インターネットで日本から手配しようと思って。

飯坂  そんなの、行ってからなんとかすればいいじゃないですか。

運営者 そう思うでしょう、ところがほとんどの宿は満杯なんですよ。見本市のシーズンで、メッセやってると、もう全然取れないですね。特にミュンヘンが取れなかったんだけど、何をやってるかというと、建設機械の見本市なんですよ。そんなもので、街中のホテルがいっぱいになるのかなぁと。

飯坂  名古屋みたいな街なんですかね。

運営者 ミュンヘンは、名古屋かもしれませんね。で、フィレンツェは京都なんだそうですよ。古都だし、戦災に遭ってないし、住人の気質も京都人に似ているんだそうです(笑)。
 フィレンツェの街を歩いていて美術館とか宮殿とか、入るたびに6.5ユーロくらいとられるわけですよ。ほぼ1000円ですよ。これもまるっきり京都と同じですよね。それに比べるとね、ラヴェンナなんかだと町じゅうの観光地を見ても6.5ユーロですむんですから。

 それとね、イタリアだと観光地までインターネットで予約するようになってるんですよ。ウフィッツィ美術館とか、ボルゲーゼ美術館とか、予約をしないと到底入れないんです。それだけ人々が押しかけているというのも事実なんでしょう。ローマでネロの黄金宮殿に行ってみたら、「2時間後に来い」と言われちゃいましたからね。

 そのインターネットでの予約なんですけど、実際の入場料のほかに予約料とか発券料とか、チケット代よりも付加的な部分の料金の方が高いくらいなんですよ。おかしいじゃないですか、予約したら向こうの負担が減るわけなんだから、その分安くしてもいいはずなのに。
 行ってみると、確かに名前のついたチケットのホルダーに、チケットがうやうやしく入れられているわけなんですけど、そんなことをしてもらうよりも、そういう余計なコストを安くしてもらったほうが観光客としてはありがたいんですけどね。それでなくてもバカ高い出費をしているわけですから。
 それに撮影禁止の場所も増えてますね。昔はフラッシュを使わなければOKだったのに。 


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