台灣好好 日本よりも日本らしく 17

旅行土産話仲間 飯坂彰啓

皇民化は台湾人と日本人が
平等になるための政策



運営者 そこの展示で面白かったのが、日本は台湾を同化するために、台湾同化会は取りつぶしたのですが、総督は台湾に対する同化政策を採用したんです。
 初等教育の「認定証書」というのが展示してあって、なにを認定したかというと、日本語ができる家庭を奨励して「国語家庭」として認定しているんです。
 皇民化教育についてどう思うかと蕭さんに聞くと、彼は「台湾人と日本人が平等になるための政策だったんだ」と評価していました。つまり皇民化政策は、皇国思想を押しつけるものとして非難する考え方というのが日本のマスメディアでの通り相場ですが、彼はそれとは全く別の捉え方をしていて、「皇民になることによってわれわれは日本人と一緒になれるのだ」というわけです。

飯坂  天皇制という一神教ですからね。

運営者 毎月1日は神社に参拝する日にしたらしいんですよ。これをマイナスととらえるか、前向きにとらえるかは、捉え方の問題なんですね。

 そういえば、圓山大飯店というホテルに泊まったのですが、ここは国民党政府が国賓の接待所として作ったバカみたいにでっかいホテルでして、売り文句は「世界唯一の中国宮廷風ホテル」というものです。赤い円柱が並んだロビーが壮観で、ラウンジでお茶を飲んでいると観光バスがやってきて、団体客がロビーの中をぐるぐる回っているという、ホテル自体が観光名所になっているところです。台北のランドマークですね。民進党設立の地でもあります。

圓山大飯店

 なぜそこに泊まったかというと、あれはもう20年も前になりますか、当時プレジデント社の社長だった諸井薫という作家が、台湾に招かれて行ったんです。国賓待遇で行ってるから、泊まりは当然そこなわけです。その話を土曜に休日出勤してるときに、昼飯を食べながら彼から聞かされたことがあって、そういうので私にとっての台北のホテルというのはそこなんです。
 そのホテルは、台北を一望のもとに見わたせる丘の上にあるのですが、そこは昔台湾神宮というのが建っていたんです。それを潰して国民党政府は接待所を作ったわけです。

 日本はそうやって、神社を建て、警察を建て、郵便局を建てていったんです。

圓山大飯店 テレビを見ていたら、阿里山鉄道で有名な阿里山の郵便局が「開業100周年を祝いました」とやっていました。日本が作ったものですよね。海抜2170メートルにあるんだそうですよ。そこの人たちは、テレビのインタビューに答えてなんと言ってるかというと、「この精神を今後も伝えていきたい」と答えているわけです。日本がその時に移植した精神は、台湾では生きてるんです。日本ではすでに失われてしまったかもしれないけれど。
 一方いま韓国では、赤い郵便ポストを日帝残滓として廃止しようという動きがあるそうですが・・・(呆)。

 皇民化政策や、その他の植民地政策についてはいろんな見方があるでしょう。同じようにこの記念館の展示物で、おもしろい写真展示があったんです。

b.pnga.png