台灣好好 日本よりも日本らしく 12

旅行土産話仲間 飯坂彰啓

「日本の植民地にしてくれてありがとう」



運営者 そしてこの総統府で、ボランティアとして案内解説をしてくれるおじいさんに会いました。蕭錦文さん82歳。この人、ただ者ではないですよ。わたしが今日しゃべっている事のほとんどは、このおじいさんの受け売りです。

蕭錦文さんは尊敬すべき人だ。蕭錦文さんは尊敬すべき人だ。 日本人観光客が20人くらいその人にくっついて歩いていて、私も後から合流しました。
 このおじいさんは皇民化教育を受けた人ではありますが、17歳のときに志願兵になっています。つまりどういうことかというと、台湾は日本ではあったけれど44年まで徴兵制は敷かれていないんです。
 どこかの国は、「日本が独身女性を全部戦地に徴発していった」というバカな主張をしていて、単純なアメリカ人がそれを丸まま信じたりしていたりするわけですが、そんな気違い染みた話は現実的ではないわけですよ。まったくバカげた話です。

 最初の陸軍特別志願兵だとおもうんだけど、これには1000人程度の募集に対して、42万人が殺到したそうです。彼はそれに応募して受かったわけですが、合格したとき大喜びしたと言っていました。
 彼が志願した動機は、彼の言葉によれば、大日本共栄圏のためである。つまり自分たちが戦うのは自分個人の利益のためではなく、アジア全体のためなのだそうです。

 これ、重要です。つまり●国人の軍隊が弱かったのは、利己的な理由で参加しているから、本気で戦っていないからだし、勝った後の略奪や虐殺がひどかったのもそのせいです。傭兵というのはそういうもんですよ。それに対して、ちゃんとした法律を持った近代国民国家の軍隊の兵士はそれを乗り越える動機があったわけで、だから規律が保たれるし、強かったんです。これはね、「オレは君のために死ねる」と、「オレは傭兵として戦争する振りはしているけれど、オレのためだけに生きる」の違いなんですよ。
 なのに南京大虐殺やら「いわゆる従軍慰安婦」やら・・・そういうのは国民国家の軍隊には概念としてないわけですよ。そうじゃない国の人たちにはお馴染みの概念かもしれないけど。
 しかも彼の言う「アジア全体のため」という考え方は、自国の利益すらも超えているわけですから。これは、利己的視点を捨てることのできない人には、到底理解できない動機ですよ。

 そして彼は昭和17年、シンガポールが陥落した1カ月後にシンガポールに赴任しました(以下、蕭さんの発言は太字にしておきます)。
 そこで蕭さんが目の当たりにしたのは、日本は台湾を統治した47年間に87.5%の国民に初等教育を受けさせ、ほとんどの台湾人は字が読めるようになっていた。しかしシンガポールは、イギリスに200年統治されていたのに、字が読める人はたった10%しかいなかったという事実です。
 「やっぱり日本の植民地でよかった。日本の植民地にしてくれてありがとう」と蕭さんは言ってましたよ。とにかく彼にとっては、この事実は印象的だったそうです。これ、オランダが400年支配したインドネシアでも、就学率は12%程度だったそうです。
 アングロサクソンは、農業も収奪型なくらいですから、植民地に何かをくれてやろうなどとは思いもしませんよ。それが普通の植民地経営です。でも日本人はカルティベートしちゃうんです、稲作民族だから。

飯坂  まあ、植民地といっても隣りだからね。イギリスだってアイルランドではもうちょっとましなことをしたでしょう。

運営者 北海道と同様に、日本の国土を拡大したという認識だったかもしれませんね。
 その後蕭さんはビルマに行って4年間ビルマで戦ったそうです。よく生きて帰れましたよね。ぼくのじいさんはビルマで死んでますからね。

 それで総督府の展示室には何があるかというと、台湾と現在国交がある国、30カ国ぐらいしかないわけですが、それらの国の物品を、展示しています。それから台湾政府が発行している勲章とか。それから壁にパネルで昔の総督府の建物の建築の様子などが展示してあります。
 台湾人の観光客は、勲章などを見て終わりですが、蕭さんは写真を指し示しながら、日本が台湾で何をやったかをひたすら話しているんです、八田與一とかね。「みなさんは八田與一を知っていますか」と、なぜか誇らしげに話してましたよ。

飯坂  なるほどね。

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