台灣好好 日本よりも日本らしく 5

旅行土産話仲間 飯坂彰啓

故宮博物館 猫の餌入れに感動

故宮博物館


運営者 で、まず観光は、旅行の最大の目的である故宮博物館に行きました。故宮博物館は台北の町中から地下鉄で6つか7つくらい行ったところからタクシーに乗っていけばすぐの所にあります。
 そしてこれはガイドブックに書いていないのですが、故宮博物館を見るうえで最も重要なことがあります、それは何かというと1階で特別展をやっています。だから特別展を先に見たい人は見ても良いんだけど、その後はまっすぐ3階に上がってください。それから2階に降りましょう。

飯坂  なんか理由があるのですか?

運営者 上の方が古代になっていて、下に降りるほど新しくなっているからです。わたし、逆に回りました。それじゃダメなんです。それをガイドブックは書かなければなりません!

飯坂  (笑) 近代を見てから古代に行っちゃったわけだ。

運営者 この順路はお勧めできません!
 それで今年の2月の初めに大改修工事が終わったので、記念の展覧会「大観-北宋書画、北宋汝窯、宋版図書」特別展というのをやっていました。
 汝窯というのは官窯で、絵画でいうとフェルメールのようなものですよ。世界に数十点しか残っていないんだそうです。そのうちの21点を故宮博物館が所蔵していて、かつ日本や中国、イギリスの美術館からも取り寄せて今回展観しているわけです。

飯坂  すごいじゃないですか。

飯坂  青い色合いと貫入(ひび)が特徴なんです。この中でも最高の逸品と言われるのが、北宋汝窯青瓷無紋橢圓水仙盆です。これは確かにすばらしいです。貫入がない汝窯は世界でもこれひとつしかないという意味でも重要なのだそうです。「雨上がりのような色合いがいい」と福田和也さんは週刊新潮に書かれておられました。
 僕はそれよりもこの形の優美さが素晴らしいと思います。優美とはまさにこのことです。

飯坂  他にはこういう水差しはないんですか?

運営者 この形の水仙盆はほかに2品ありました。大きさや形が違っていて、それと比較すればさらにこの作品が優れていることがよくわかります。雲型の足といい、見事なバランスです。
 よく観察すると、実は完全に均整が取れているわけではありません。厚味に違いがあります。でもそこにもまたなんともいえぬ味わいがあってすばらしいものです。これは堪能させていただきました。

飯坂  素晴らしいものだね。

運営者 乾隆帝は猫の餌入れにしていたらしいんですけどね。
 それは彼はたいへんな美術愛好家だったので、この作品の価値がよく分かっていたし、猫もそのくらいかわいがっていたので値打ちとして釣り合いが取れていたのでしょう。そのへんのドラ猫にこの器でえさをやったわけではないということです。


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