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強制的なCO2削減は「石油ショック」を起こしているのと同じ

手塚宏之 代表取締役名誉相談役

サンピエトロ広場1.JPGサンピエトロ広場

運営者 阿呆臭い! ヨーロッパの意固地な原罪意識になんで日本がつき合わなきゃいけないのか、中国が自分たちのことしか考えていないのになぜ日本はこれ以上乾いたタオルを絞らなければならないのか、ますます分からなくなってきましたよ。

手塚 それはねえ、私もアメリカに住んでいたことがあるからわかるんだけど、アメリカの家はセントラルヒーティングで、エネルギーをどんどん使って夏は寒くて冬は暑い。夏は女性は室内ではセーターを羽織っているし、冬はみんなTシャツ姿になっている。
 それに比べると日本はホントに省エネやってますよ。風呂に入るときは「家族4人、一度に入ろうね」とか心がけているじゃないですか。

運営者 そもそもガイジンは、みんなが同じ湯につかっているということ自体が信じられないようですがね。

手塚 そういう大ざっぱなエネルギーの使い方をしている国のGDPに対するエネルギー原単位というのは、日本とは比べ物になりませんよ。
だからこの海軍軍縮交渉のような交渉にそもそも巻き込まれてしまったこと自体が間違っていると私には思えてなりません。

運営者 海軍軍縮交渉はまだそれでも帝国主義の時代だし、国の経済規模を考えれば「そうかもしれないな」と思わせる余地がありますが、この地球環境問題に対してわれわれが払おうとしているコストというのは、あまりにも理不尽であり、効果や対外的な公平感の意味において理解しがたいとしか言いようがありません。
 にもかかわらず、90年比25%削減目標を強引に推進しようとする現政権については、私は超越的というか、非現実的としか言いようがないです。理解の範疇を超えています。

手塚 仮に現政権が掲げている25%削減を実際に国内でやるとすると、25%のうちの最後の1トンを削減するために必要なコストは600ドルになると言われています。
 アメリカとヨーロッパはせいぜい20ドルから50ドル程度です。ヨーロッパは90年比、アメリカは2005年比でで17〜20%削減という目標ですが。なので日本にとって25%削減というのは欧米の10倍もコストがかかる目標ということなんです。
 つまり日本は「アメリカやEUに比べて10倍の規模のオイルショックを強制的に政策として起こす」と言っているのと同じだと思いますね。

運営者 なぜそのように、日本のCO2削減コストは高くなってしまうんですか?


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