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「環境主義は、基本的に社会主義の再来である」

手塚宏之 代表取締役名誉相談役

ゼノン5.JPGサン・ゼーノ ・マッジョーレ教会

運営者 そういう連中ですからね。だからさっきの共和党と民主党というアメリカの政権や政策決定のあり方についても、どうもそういう思想の影響を反映しているように思えてなりません。

手塚 なぜ僕が、地球環境問題の背景にあるそういったヨーロッパの思想問題についてこだわっているかというと、2009年にチェコ共和国のヴァーツラフ・クラウス大統領が、興味深い本を書いているんです。
 彼はもともと経済学者だったのですが、「環境主義というのは基本的に社会主義の再来である」と書いている。なぜならば、社会主義は一部のエリートが正しいと信じる一種のユートピア観念に従って社会を統制し、結果としてものすごく悲惨な世界を創出したあげく、持ちこたえることができなくなって最終的には崩壊してしまったわけです。

運営者 理想はよかったんだけど、結果はダメでしたね。

手塚 つまり社会主義が掲げていた観念や理念で社会を統制する方が、人間にとってより罪が少なく、幸せな社会が来るという考え方が現実社会で行き詰まって、彼らのエネルギーの投影先がなくなってきたときに、彼らは環境主義を見出し、それに思想的に合流したということを言っているわけです。
 なぜなら、地球環境問題の底流を流れる環境主義というのは、究極のところ彼らが言っていることは、「エネルギーを自由に使うことを統制するべきである、あるいは抑制するべきである。もしそうしなければあなたは自分の犯した罪によって子々孫々・・・」

運営者 「・・・呪われ苦しむことになるであろう!」

手塚 そういう発想から来てるんですよ、環境主義というのは。
 この話の前提条件として皆さんに知っておいていただきたいのは、CO2というのは化石燃料を燃やしたら常に出てくるものです。人間も動物も、植物以外の生物が生命活動としてエネルギーを消費して息をすれば二酸化炭素が排出されます。
 つまりあらゆる動的な活動を行えば必然的に発生するのがCO2なのです。
 そこに、「CO2を排出することは悪である」という価値観を投入すると、「自由な経済活動を行ったり、自由に生活したり、呼吸をすることすらも悪なのだから、そこに規制をかける必要があるのだ」という発想になります。

運営者 その規制をかけるのは、いったい誰なんでしょうか?

手塚 それは賢い人がかけるんです。その賢い人というのは、気象学者なのか物理学者なのか、経済学者なのか政治家なのかはわかりません。すくなくとも科学者などの専門家の進言にバックアップされた政治指導者が「こうするべきだ」といいはじめる。
 全国民や全世界に向けて、「われわれが使うエネルギーの総量をここまで下げなければ地球は滅びてしまう。だから悔い改めべきだ」といった終末思想みたいなことを、環境主義は言っているわけです。

運営者 実にうさんくさい!



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