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原罪意識がDNAレベルで染みついているみなさん

手塚宏之 代表取締役名誉相談役

ゼノン4.JPGサン・ゼーノ ・マッジョーレ教会

運営者 つまり「人間は自分たちの欲望を何らかの形で制御する必要性がある」と思っている人たちなわけです。自分たちを根本のところでは信じていない。なぜならば自分たちは原罪を犯した存在だから。
 イタリア人は、「人生は楽しむためにある」と思っているような連中だし、「人間は何をやっても良い」と思っているようなところがあるから、そういうところが天才の発想の源になっているし、文化的な進歩の土壌になっていると思うんです。
 ところがまたイタリアは、キリスト教の中心地でもあります。キリスト教が言ってることは何かというと、「お前らは悪いことをやったんだから絶対に地獄に堕ちる。まちがいなく地獄に落ちることになっているんだから、それがもし嫌なんだったら神と神の代理人である教会に従え」という実に脅迫的な宗教ですよ。

手塚 最後の審判は基本、パニッシュだからねえ。

運営者 だって、自分らで勝手にそういうストーリーを作って、信者の意識を縛ってるんですよ。わたしの目から見ると、詐欺的なことだと思いますがね!
 スカラ座で「カバレリア・ルスティカーナ」を観ていたら、「主は死んでいない」と合唱する復活祭のミサの音楽が終わった瞬間に、「アーメン」という声が客席の5カ所くらいから上がっていましたよ。「あんたら、これ芝居でっせ」と思わず心の中で突っ込みましたよね。
 そのくらいDNAの中に原罪が染みついているんですよ、いま手塚さんがおっしゃった意識というのは。そういう連中の文化なんです。

手塚 最後の審判の日に「あなたは生きている間にどれだけ罪を犯しましたか」と問われるわけですから。

運営者 おかしいじゃないですか。教会法では罪がものすごく細かく決められていて、40日から7年の苦行でチャラになることになってるんだけど、だいたいみんなはトータルすると300年ぐらい刑期があるわけです。
 それじゃあとてもオチオチと死ねないということで、みんな贖罪のために聖地巡礼に行って命を落としたり、十字軍に参加して罪のない人を殺したり、免罪符を買って破産したりするわけです。
 最後の審判というのは、墓の中に入っている死んだ人まで裁きの日にはわざわざ復活させてですよ、神の裁きを受けなければならないんです。そんなのおかしいじゃないですか、理屈に合わないじゃないですか、死んだヤツは死んでるんですよ。最近はゲーム世代のガキが「死んだ人も生き返る」という意識を持っていると言われていますが、キリスト教徒は全員そう思っているわけだから、ゲーム世代のガキも驚くには値しません。
 つまりそういう理不尽な宗教なんですよ。原理主義者でなかったとしても、DNAの奥底に原罪意識を持っているのがキリスト教徒なんです。はっきり言って狂ってますよ。

手塚 誰か裁く人がいて、裁かれる人がいるという構造を彼らは信じているということだね。

運営者 例えばキリスト教の神はあまりにも父性的な存在でありすぎて恐ろしいので、バランスを取るために後からミトラ教から取り入れてマリア信仰を作ったということもありますよね。そうしないとバランスがとれないんです。

手塚 ラテン系の国はとりわけマリア信仰が盛んだよね。

運営者 シチリアなんて大変ですよ、町の辻辻にマリアさまの祠がありますからね。マフィアだって夢は、畳の上で死んでマリア様のもとに行くということなんですから。

手塚 本物の神様の方に行くと、「お前はずいぶん悪いことをしただろう」と怒られて地獄行きになっちゃうからね(笑)。


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