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ニューヨーク地下鉄の治安回復   ◆「人間力」エピソード集

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 80年代には「犯罪の街」とまで呼ばれ、年に2000件もの殺人事件が起こっていたニューヨークの治安を回復したのはジュリアーニ元市長の功績とされているが、実際に治安回復の任にあたったのが地下鉄警察のトップから94年にニューヨーク市警の本部長となったウィリアム・ブラットンである。

 彼が実践した理屈が有名な「割れ窓理論」(ジェイムズ・Q・ウィルソンとジョージ・ケリングの論文による)で、割れた窓を一つ放ったらかしにしておくと、隣の窓も次々割られて手がつけられなくなってしまう。落書きや軽犯罪を看過せず徹底的に取り締まることで重大犯罪を最終的に抑止しようとする考え方だ。ようするに、重大事件摘発より、住民に恐怖心を与えるチンピラどもを根絶することのほうが効果的だという発想である。

 彼はまず、犯罪が多発する地下鉄に目をつけた。彼が就任する以前に、交通局は徹底した落書き消去作戦を行っていたが、ブラットンは無賃乗車を繰り返す街のチンピラを掃討する作戦を立てた。分析してみると、地下鉄内の犯罪は、2,3の路線の限られた地域に集中していた。警官はホームで無賃乗車する無法者を捕まえ、5〜10人まとまったところで数珠繋ぎにして連行専従者が地上に連行し、路上にある無賃乗車摘発専用バスの中で次々に逮捕処理を行うという流れ作業で摘発を行った。交通局は地下鉄の予算でバスを買うことを渋ったが、バスを見た通行人には「地下鉄の犯罪者が徹底的に取り締まられている」ということがわかり、その効果はてきめんだった。

 捕まったチンピラたちは銃や麻薬やさまざまな物騒なものを所持しており、これらを摘発することで地下鉄内での犯罪を予防することにもつながった。「警察は地下鉄内での犯罪を徹底的に取り締まっている」という断固とした姿勢は、市民にも犯罪者にもよく伝わり、地下鉄内の治安状況は急速に回復した。さらにブラットンは、地下鉄で成功したやり方を市警全体に適用し、効果を上げ続けたのである。97年にはFBIがニューヨークは大部分の都市より安全だと報告するに至った。

 「人間力」のあるトップは、自分たちの施策を多くの人の目に触れさせることによって、仕事の効果を何倍にも膨らませること考えるものなのである。
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人間力とは、「大人になること」と見つけたり













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