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チャーチルのコンベントリー放棄   ◆「人間力」エピソード集

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 第二次世界大戦中、ドイツ軍はエニグマという暗号システムを使っていた。これはかんたんに暗号が作れてしかも解読が難しいというすぐれたもので、ドイツ軍は無線通信にこれを活用し連合軍を苦しめた。ドイツはこの暗号システムに絶対的な自信を持ち、これが解読されるなどとは思ってもいなかった。しかし戦争というのは命をかけた国家間の総力戦である。イギリスは1万人もの人材を投入してこのエニグマの暗号解読に取り組み、わざわざ電気式計算機まで開発して1940年11月にエニグマの暗号解読に成功したのである。

 早速ドイツ軍の暗号を解読した結果、ドイツはイギリスに対する次の爆撃目標をロンドンからロンドン近郊の都市に変更しているということが判明した。その爆撃目標はロンドン北西部にあるコンベントリーという町で、11月24日に爆撃があるというところまで解明することができた。もちろんこの情報はチャーチル首相のもとに伝えられたのだが、チャーチルはその情報に従って防空体制を敷いたかというと、実はまったくその逆であった。コンベントリーの防衛措置はまったく取られなかったのだ。ドイツ軍は情報通りにこの町を爆撃し、結果として550名の死者、4000名ものけが人を出すに至ったのである。

 チャーチルはなぜ防衛措置をとらなかったのだろうか。もしコンベントリーの守りを固めれば、ドイツ軍は「エニグマを解読されたのではないか」という疑いを持ってしまう。それよりは暗号情報を解読し続けることで、戦局全体の好転を優先しようと彼は決断したのだろう。政治家だから一人でも国民の命を守りたいと考えたであろうし、もちろん爆撃の結果犠牲者が出ることは火を見るよりも明らかなことなので、チャーチルは断腸の思いでこの決断をしたにちがいない。

 チャーチルは、大きな目的の前には自分の感情を殺して小さな犠牲をいとわない強靭な精神力と人間力を持っていたのである。
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人間力とは、「大人になること」と見つけたり













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