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藤沢秀行vs武宮正樹   ◆「人間力」エピソード集

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 では心が通じ合うとは、どのような状態のことなのだろうか。もっとよく考えてみよう。

 これは人気棋士の武宮正樹に聞いた話である。武宮は定石にこだわらない自由な棋風で知られている。ふつうは隅を取って地をつくっていくものだが、彼は中央にいきなり打って大模様をつくる。これは「宇宙流」と呼ばれている。「ここに打ちたい」と思ったところに素直に感じたままに打つ感性の碁である。
 しかし、いくら自由といっても、碁には流れがある。そこには美しい世界があるのだ。そして対戦している2人は、その美しい世界に入っていく。そうすると、勝ち負けなどどうでもよくなってしまう瞬間があるのだそうだ。

 彼の尊敬する藤沢秀行も豪放磊落で知られる棋風で、ある晩「ちょっと出かけてくるよ」といったまま、3年間自宅に帰らなかったというウソのような逸話を持つ大棋士なのだが、この藤沢と対局していて、2人が美しい世界に入っているとき、武宮が流れを切るような悪いところに打ってしまったのだ。それを見た藤沢は、「武宮、なんてまずい手を打つんだ」という目の色で武宮を見た。武宮はそういうときのことを「あってはならないことをやったときが非常につらい」と振り返っていた。

 碁盤の上で知力を尽くした闘いをしているとき、2人の心は通じ合っているのだ。だからつらいと感じるのである。言葉をひとことも交わさなくとも、人は心を通い合わせることができる。茶道の世界もまさにこれである。つまり、人が意思を発信し合うためには、言葉は必須ではないということだ。ということは、ビジネスや日常生活の上であなたが行っている行動や判断は、すべてあなたの意思を発信していると考える必要がある。観察力の鋭い人には、何もいわなくてもあなたの意図は見抜かれる。

 人間力を磨けば、言葉なくしても心を通じ合わせることは可能である。
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人間力とは、「大人になること」と見つけたり













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