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光武帝 赤心を推して人の腹中に置く   ◆「人間力」エピソード集


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 敵を心服させ味方にするにはどうすればよいだろうか。

 劉邦が打ち立てた前漢が衰微すると、西暦9年、前漢の皇帝の外戚であった王莽が帝国を簒奪し新を興した。王莽の政治は現実的ではなく、多くの諸侯が反乱を起こし、国はおおいに乱れた。その混乱を収束させる中で次第に力を蓄え、25年に後漢王朝を建国したのが光武帝だ。

 光武帝は前漢の皇帝の末裔で、非常に穏和かつ胆のすわった男だったらしい。彼は兄とともに王莽の治世に異を唱えて叛乱を起こし、有力者に従いつつ徐々に実力を蓄えた。
 23年、反乱を鎮圧するために光武帝は河北に向かう。24年には有力者からも自立したが、相変わらず多くの諸侯が私兵を組織し天下は相変わらず乱れに乱れたままであった。

 光武帝は数カ月の間にこれらの賊の補給路を分断してさんざんに打ち破り、略奪品を回収した。他国から流れてきた新手の賊が合流し、賊軍はさらに強力になったものの、光武帝はなおもこれらの賊を撃破した。
 そして降伏してきた賊の頭目たちを列候に封じた。しかし彼らは「光武帝は本当に自分たちを誅伐せず、このままにしておいてくれるのだろうか?」と疑心暗鬼にかられていた。

 光武帝には彼らの気持ちがわかったので、まず賊の頭目たちを彼らの本拠地の軍営にいったん帰して、兵を整えさせ整列させた。そして光武帝自身は軽い軍装で馬にまたがって彼らを視察して回ったのである。もし彼らに異心があれば、この時光武帝を殺すのはむずかしくなかっただろう。しかし光武帝は敢えて武装した敵の眼前に我が身を置いたのである。

 賊の頭目たちは口々に、「光武帝は自分の真心を取り出して、こちらの腹の中に置くようなことをする人だ。この人のためであれば、われわれもあえて死に身を投ずることもできるだろう」と語り合い、みな光武帝に心服した。光武帝に帰順した諸将は28将となり、死ぬまで光武帝に忠節を尽くしたという。また投降した兵士を合計してみると数十万人にも上り、光武帝はさらに勢いを増して翌年帝位について後漢を開くことになるのである。

 光武帝はあえて自分の身を危険にさらすことによって、相手の信頼を獲得する胆力を持っていたのである。
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