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シャーロック・ホームズの観察眼   「人間力」エピソード集

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心の目で見れば、相手を見抜ける


 相手が何も言わなくても、「その人がどういう人であるか、自分に何を期待しているか」を知ることは、プロであればみんなやっていることだ。それは観察力を磨けば見えるようになってくるものなのである。
 そうした鋭い観察眼の持ち主の代表選手が、シャーロック・ホームズだ。ホームズはアーサー・コナン・ドイルが創作した架空の人物であるが、各国の警察が彼の観察力を研究するほどのすぐれたリアリティーを持っている。

 シャーロック・ホームズが最初に登場した『緋色の研究』、この中でホームズの相棒となる軍医のワトスン博士は、アフガニスタンの戦場で負傷してロンドンに帰ってきて下宿をするのに、一人では下宿代が払えないので同居人を探していた。そして友人の勧めで同じく同居人を探していたホームズと初めて対面することになる。友人はワトスン博士の手を引っ張って、ロンドンにある聖バーソロミュー病院の研究室に連れていく。そこでホームズは試験台に向かって血液の検出法についての研究に没頭していた。

 友人は「こちらはワトスン博士、こちらはホームズさんです」と二人を引き合わせた。ホームズははじめましてと丁寧にワトスン博士の手を握り、開口一番、
 「あなたはアフガニスタンに行ってきましたね」
 とズバリと言い当てた。
 ワトスン博士は驚いて、「どうしてそれがおわかりですか」とたずねたのだが、それに対してホームズはいやなんでもないですと言い、また血液鑑定の方法に話を戻したのだった。
 後日、ずっとこのことが気になっていたワトスン博士は、なぜ自分がアフガニスタンから帰ってきたことがわかったのかとホームズにたずねた。
 「あれはきっと誰かに聞いていたんだろう」
 ホームズはこう答えた
 「とんでもない。僕は自分で知ったんだ。ながねんの習慣で、推理の過程を非常にはやくやるものだから、途中の段階をほとんど意識しないで結論に達してしまったが説明してみればこういう順序なんだ。ここに医者タイプで、しかも軍人ふうの紳士がいる。すると軍医にちがいない。顔はまっ黒だが、黒さが生地でないのは、手首の白いのでわかる。してみると、熱帯地がえりなのだ。艱難をなめ病気で悩んだことは、憔悴した顔が雄弁に物語っている。左腕に負傷している。動かしかたがぎごちなくて不自然だ。
 わが陸軍の軍医が艱難をなめ腕に負傷までした熱帯地はどこだろう? むろんアフガニスタンだ」

 ホームズはまた観察についてこのようにも語っている。
 「君はただ眼で見るだけで、観察するということをしない。見るのと観察するのとでは大きな違いなんだぜ」
 「知らないのは、心で見ないからだ」
 「分からないのは見えないのじゃなくて、不注意だからさ。見るべき場所を見ないから、それで大切なものをすべて見おとすのさ」
 観察力のある人からすれば、相手の身ぶりや立ち居振る舞い、行動のクセ、服装や表情などから相手のバックグラウンドを知ることはたやすいことなのである。そしてこの能力はプロの仕事をするには必要な能力だ。なぜならそうしたバックグラウンドを知ったうえで相手の心に働きかければ、より有利だからである。

 観察力のある人は、常に相手に心の底からの注意を向け、相手が何も言わずとも相手の望みや相手のバックグラウンドを知ることができるものなのだ。

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