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豊臣秀吉の壁普請   「人間力」エピソード集

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チーム全体のやる気を引き出す、四〇〇年以上前に実行された素晴らしいテクニック

 今川軍の侵攻が近い清洲城の百間の壁が、いつまでたっても修復できない。「なぜ二〇日もかけて修復できないんだ!」と怒る織田信長に、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)は「自分なら三日でできます」と申し出た。

 藤吉郎は、百間を50に区分し、二間ごとの責任者を決めて高賃金で請け負わせ、おのおのに大工3名、左官2名、石工5名、雑役夫10名を配置した。四〜五組にひとり、棟梁を配置し、人手不足にならないように目配りさせた。賞金もかけた。

 そして藤吉郎は、朝いちばんに石の上に立って采配し、進軍太鼓で仕事を開始させ、休憩時間になっても休まない者がいると、「休め」と命じた。夕方になると、酒肴を用意して飲み放題にし、自分も酌をして回ったので、人夫たちの志気が上がった。
 しかし、棟梁たちは藤吉郎が人夫の機嫌を取るのがおもしろくない。藤吉郎は棟梁たちを別室に呼んで、「壁が完成する前に今川に攻め込まれたらわれわれはおしまいだ。お前たちの家族も財産もだいなしになるぞ」と、天下の情勢を語って棟梁たちを諭した。棟梁たちは恵まれた暮らしをしていたので、この話に震え上がった。

 翌日から、棟梁のかけ声で人夫たちは一斉に仕事を始め、日が暮れても働き詰めに働いて三日後には壁を完成させた。
 信長は壁を検分し見事にできあがっていたので藤吉郎を足軽頭に取り立てた。この工事は彼の出世のきっかけとなった。

 大勢に指示する場合は、人によって利害や興味分野が違うので、相手によって受け容れられやすい働きかけ方や、説得材料を選択して使う必要がある。
 豊臣秀吉は、人夫に対しては相手の自尊心に訴えかけ、棟梁たちに対しては、「君たちは人夫とは違うんだよ」と理解を示し彼らの利害についてねばり強く理詰めで説得する、相手に応じて働きかけ方を変える統率力を持っていたのである。(参考/『統率』大橋武夫より)


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人間力とは、「大人になること」と見つけたり













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